【概要】大陸極東の『カロプス海』に浮かぶ、現人神の『神皇』が統治する神秘と奇跡の国。他の同盟軍3カ国よりも鎖国をしていた期間が長いため、
国内の情報は少ないようだ。
【国名】神国和魂(Nigimitama Holy Kingdom)
【国旗】
・左から右に向かい、段階的にグラデーションとなる赤、橙、黄は、朝に日が昇る時間帯と、夕に日が沈む時間帯の空の色をそれぞれ表す。
中央の花のような紋章は『楔桜(くさびざくら)紋』と言い、国の象徴である神皇一族の家紋である。
【国歌】神の出ずる場所
『絢爛優美に、降りしきる日の光のようにあれ』
【国花】桜
花言葉:「精神美」「優美な女性」「純潔」
【首都】神籬京
【人口】約1億6千万人
【家訓】流れる血に誇りを
【政体】議院制
【元首】クレナイ
【政府】天議院/地議院
・現代日本でいう『参/衆議院』に相当。地議院は20歳以上の玉藻が選挙で選ばれ、天議院は地議院で5年間議員の役職についていた玉藻が
昇進する形で選ばれる。そのため、議員選挙は5年に一度となる。選挙権は18歳以上の純血の玉藻に、男女問わず与えられる。
【種族構成】玉藻(純血):90%
ハーフ:5%
その他:5%
・他種族と血を混ぜることは和魂では禁忌とされているが、開国と国際化に伴って、最近ではハーフの玉藻族も増えているようだ。
しかし、鎖国期間が長かったために、未だに純血の玉藻が人口の9割を占めている。
【宗教】八百万信仰
・河川や山、田畑、普段から使う箸などにまで、ありとあらゆる場所と物に神が存在していると言われているため、
和魂ではどれほどの神が信仰されているのかは把握され切っていない。また、複数の神を同一視して再構築する「習合」が行われることも少なくなく、
ある地域では異なる神として語られる存在が、他の地域では一柱の神として扱われることもあるらしい。また、これらの神を統治するのが
国家元首たる『神皇』とされている。和魂の宗教は混沌の極みのように思われるが、それは全て『神皇信仰』へと裏で通じているのだ。
【主要産業】稲作、漁業、鉄鋼業
・和魂特有の主食『米』の生産が非常に盛んで、様々な用途に用いられるためその需要は衰えない。また島国で四方を海に囲まれているため、
漁業も盛んであり、海産物を用いた料理などが有名。そのひとつに『寿司』というものがある。酢を混ぜた米を握り、
その上に魚の刺身を一切れ乗せるだけの、一見簡単な料理である。だが、職人となるには十年ほどの修行を積まなければならないほどに奥が深いものだという。
その独特な美味は、大陸の人々の胃袋を鷲掴みにするほど。また、独自の『玉鋼』を用いた武具の生産も盛んである。
薙刀や刀などがこれに当たり、実用性だけではなく観賞目的でも製造され、美術品としての価値も併せ持つ。
【思想】長い間、玉藻の民だけで栄えてきたことを誇りとしているようで、由緒正しいその血筋を汚すことはあってはならないという考えが
広く根付いてしまっている。そのため玉藻は、開国後の現在でもハーフに対する扱いが酷で、それ故に混血の割合も非常に少ない。
なんでも、玉藻と他種族のハーフは大陸でひっそりと暮らしていることが多いらしい。
【イメージ】和風ファンタジーの言葉通り。狐尾の種族が治める妖の国。
妖狐といえば『物の怪』というイメージであるだろうが、この国家における『妖狐(玉藻)」というのは
『神格化された神皇と、神話の神々より生まれた神聖なる種族』である。
【組織】
**皇立飛空技師団
ケリュネイア同盟軍の空軍備に伴い、これまで議会で話し合いが続いていた『軍隊を持つか否か』が前者で決定された。
これによって、帝国へ対抗するために航空船を5隻建造、簡易的な艦隊を組み、それを操る技師たちの総称及び所属が皇立飛空技師団である。
【歴史】旧国家アーヴァンクと同時期から栄えている、同盟軍の中では最高齢の国家。神暦750年ほどに独自の文字「かな文字」とそれを用いた
「和歌」などの文化が起こり、それは国内の貴族の間で親しまれた。やがて各地の貴族が力を付け始め、お互いに争う内戦時代へと突入するが、
これを平定したのが神皇とされる。これによって、国内は神皇が統治する時代、及び現在の神国和魂が始まったという。