【概要】ケリュネイア大陸西方に位置する、『機工兵器』によって周辺国を呑み込み勢力を拡大した軍事大国。
機工大戦が終結した今も、ケリュネイア各地にその爪痕と基地を残す。
【国名】機工帝国フリームスルス(The Hrimsurs Mechanic Empire)
【国旗】
・「金色の歯車」の図案。歯車は機工兵器の設計に多用することから、帝国が機工の力で勢力を拡大してきたことを表す。
斜め十字は、他国及び他民族を寄せ付けない排他の象徴とも言える『白』で、拒絶を意味する「バツ印」でもある。赤と黒はそれぞれ、
戦争で流れた血と、帝都を覆う暗雲を示している。
【国歌】我らが金歯車
『西の大洋から、東の島国まで、赤き戦旗が行進せん』
【国花】アジサイ
・花言葉:「冷淡」「移り気」「冷酷」「無情」「高慢」「辛抱強さ」
【首都】メカルヴァ
【人口】約16億5千万人
【モットー】従属か死か(Subordination or Death)
【政体】絶対君主制
・帝国における政治、軍事の実権は、全て皇帝が握っている。皇帝には補佐官が1人おり、この補佐官にも若干の助言を与える権利などがあるが、
基本的には皇帝が全てを決定することができる。
【元首】エミル・ドゥクス・ヴランダムール
【政府】─
【種族構成】フルングニル(純血):70%
属州民:20%
属州民とフルングニルのハーフ:10%
・西方の民族『フルングニル』は軍の上層などに多く見られ、それ以外は植民地から連れてきた多数の民族が徴兵されたりする。
フルングニルの人々は基本的に植民地の種族のことを『蛮族』と見なし、兵士などの仕事を与えてはいるものの、軍隊は機工兵器が主力であり、結局のところは捨て駒として扱っている。市民も同様で、差別が激しいために植民地から連れてこられた民族は帝都やその周辺に住むことができず、
離れた僻地に少数の集落を築き生活を送っている。
【宗教】─
・国内での宗教の自由は無く、弾圧の対象である。
【主要産業】機工業
・魔法を扱えないフルングニル族が、その代理として開発した兵器群。バリエーションに富み、これだけで軍隊を構成することができると言われるほど。
また、帝国内は晴れる日が極端に少なく、作物が育ちにくいために、人工的な素材や調味料を用いて調理することが多い。
そのため、食品を加工生成する技術も高い。一方で属州では気候条件も良いために、食材の交易などは属州と行なっている。
【思想】
・排他、侵略、支配の3拍子。機工兵器により周辺諸国へ戦争を仕掛け、その土地を植民地化(属州化)するというもの。
ハイラハン帝国、グレイプニール商業連合国、オートクレール神聖王国などがこれに該当し、過去に帝国により滅ぼされている。
そのため、ケリュネイア各国から危険視されているのが帝国の現在だ。
【イメージ】
幻想的な世界の中で、ただひとつ異質な重厚感を放つ国家。
軍事帝国として各地に侵攻、拠点を築いていて、冒険者や他国民から『明確な敵』とイメージしてもらえるような感じにしました。
一方で帝国には帝国の意志があるようで、必ずしも悪とは言い切れないのではないか……? そう思って頂けると、より深く楽しめるかもしれません。
【組織】
**帝国軍団
第1軍団:陸軍。戦車型機工兵器『フレイ』や、歩兵型機工兵器『ヴァルキュリャ』などが主要な兵器で、
それらを整備する工兵と、徴兵した歩兵隊などで構成される。ケリュネイア各地の陸上前線基地、通称『箱庭』の管理統括を行うのもこの軍団。
第2軍団:海軍。大型戦艦『フロスティ級』5隻を中心に、多数の小型駆逐艇や揚陸艇などで構成される。兵器は巨大だが大半の機能が自動化されているか、
1つに機能がまとめられているため、兵器量に対し兵士の人数は少なめ。ケリュネイア各地の軍港を管理する。
第3軍団:空軍。航空戦闘艇『プロメテウス』を筆頭に、複数の戦闘機大隊から構成される。
養成期間が陸・海戦隊よりも長めであり、かつ内容も難解なため、エリート揃い。戦闘時の支援や、ケリュネイア各地の飛行場の管理を担当する。
第4軍団:後方支援隊。ハッキング兵器『ペイスト』を多数導入し、情報の撹乱や破壊、漏洩などを行うことが可能。
他の軍団に比べ、フルングニル族の兵士が多い。
第5軍団:補給部隊。長期戦などの際、帝都から戦線への物資の運搬と提供を行う。大半が機工兵器で、人間の兵士は非常に少ない。
【歴史】
元は大陸西部の、魔法を不得手とする種族の統治する都市国家だった。そのため周辺国から迫害されていたが、
魔法に代わる兵器『機工』を開発することによって、周辺国以上の戦力を手にすることに成功する。これにより、周辺国への報復として戦争を開始、
圧倒的な力を持ってして周辺国を呑み込み、占領しては肥大化を繰り返す。それによって、今の軍事大国フリームスルスとなった。